滋賀大学経済学部の第3年次編入は、国公立の経済系編入のなかでも「当日の専門筆記試験がない」という珍しいタイプの試験です。選考はTOEICスコアと出願書類による第1次選考、そして個人面接による第2次選考の2段階。数学や経済学の筆記で勝負する神戸大などとは、対策の組み立て方がまったく変わります。
令和9年度(2027年4月入学)の募集要項を読み込んで、滋賀大経済の第3年次編入の募集・出願資格・選考方法・対策をまとめました。「筆記が不安だが英語と書類・面接なら戦える」という人にとって、滋賀大は狙い目になり得る一校です。数値は公式要項の公表内容に基づきますが、出願前には必ず最新の要項を確認してください。
この記事の要点
- 募集は総合経済学科15名。国公立経済としては手堅い枠
- 選考は2段階。1次=TOEIC+出願書類(計500点)、2次=個人面接(300点)
- 当日の専門筆記(数学・経済学)がないのが最大の特徴。英語と書類・面接が主戦場
- 専修学校専門課程(専門学校)の修了者も出願資格に含まれる
試験概要|募集人員と2段階選考
滋賀大経済の第3年次編入は、総合経済学科で15名を募集します。選考は次の2段階で進みます。
| 段階 | 方法 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1次選考 | 書類選考(TOEIC L&Rのスコア+出願書類) | TOEIC 200点+書類 300点=計500点 |
| 第2次選考 | 個人面接 | 300点 |
ポイントは、第1次で提出するTOEICスコアと出願書類が合否の土台になることです。まず書類選考を通過しなければ面接にも進めません。数学や経済学の筆記試験がない分、英語スコアと書類の完成度、そして面接の準備がそのまま合否に直結します。
出願資格|専門学校からも出願できる
出願できるのは、次のいずれかに該当する人です(令和9年度要項より)。
- 4年制大学に2年以上在学し、62単位以上を修得した者(令和9年3月までの修得見込みを含む)
- 短期大学を卒業した者(令和9年3月卒業見込みを含む)
- 高等専門学校を卒業した者(同上)
- 専修学校専門課程(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)の修了者
- その他、同等以上の学力があると認められる者
注目したいのは、専修学校専門課程(=専門学校)の修了者が明確に出願資格に含まれている点です。専門学校から国公立経済を目指す人にとって、滋賀大は正面から狙えるルートになります。専門学校から目指す場合の考え方は専門学校から大学編入する方法を先に読むと分かりやすいはずです。
日程|夏に出願、秋に面接
令和9年度の日程は、他大学より早めに動く点に注意が必要です。
| 出願期間 | 令和8年8月20日(木)〜8月26日(水) |
|---|---|
| 第1次選考通過者発表 | 令和8年10月2日(金) |
| 第2次選考(個人面接) | 令和8年10月10日(土) |
| 合格者発表 | 令和8年10月23日(金) |
出願が8月下旬と早いため、TOEICスコアは夏までに確定させておく必要があります。第1次はTOEICと書類だけで判定されるので、実質的な勝負は出願時点でかなり決まっているといえます。
選考の特徴|「筆記がない」ことの意味
滋賀大経済の最大の特徴は、繰り返しになりますが当日の専門筆記試験(数学・経済学)がないことです。これは、受験生によって有利にも不利にもなります。
| 滋賀大経済(書類+面接型) | |
|---|---|
| 向いている人 | 英語スコアを伸ばせる/志望理由や学習計画を言語化できる/面接に落ち着いて臨める |
| 注意が必要な人 | TOEICが伸び悩む/書類や面接で自分の動機を具体的に語れない |
つまり、数学が苦手で神戸大のような筆記型は避けたい、という人にとっては相性の良い試験です。一方で、英語と書類・面接に一本化されるぶん、そこでの完成度がストレートに問われます。筆記型の代表格である神戸大学 経済学部 編入と比べて、自分に合うタイプを見極めるとよいでしょう。
対策の進め方|英語・書類・面接
① TOEICを最優先で固める
第1次選考の配点に直接効くうえ、出願時に確定していなければなりません。英語は短期間で伸ばしにくいため、最優先で着手します。英語をどこまで上げるかは大学編入の英語対策|TOEICは何点必要かが詳しいです。
② 出願書類を作り込む
第1次では書類が300点を占めます。志望理由書などの書類は、締切直前に慌てて書くと確実に見劣りします。「なぜ滋賀大経済か」「何を学びたいか」を早めに言語化し、推敲を重ねましょう。書き方の型は大学編入の志望理由書の書き方で具体的に示しています。
③ 面接(第2次・300点)に備える
第2次は個人面接のみで300点。配点が大きく、ここで合否が最終的に決まります。書類と一貫した動機を、自分の言葉で落ち着いて語れるよう準備します。どんな質問が来るかは編入の面接・口頭試問対策に並べてあります。なお、面接では経済への関心も問われ得るため、基礎的な理解はあると安心です(編入試験の経済学の勉強法)。
立ち位置|筆記が不安な人の国公立ルート
滋賀大経済は、「国公立の経済系に行きたいが、数学・経済学の筆記に不安がある」人にとって現実的な選択肢です。英語・書類・面接に一本化された選考は、準備の方向性が明確で、逆算しやすいという利点もあります。ほかにどんな大学が経済系編入を実施しているかは経済学部に編入できる大学一覧や大学別の編入情報で確認し、筆記型と書類面接型を組み合わせて併願設計するのがおすすめです。編入制度そのものは大学編入とは?をどうぞ。
一人だと「書類と面接」で伸び悩む
正直に言えば、筆記がない試験ほど「自分の動機や強みを、書類と面接でどう伝えるか」で差がつきます。ここは独学で正解が見えにくく、一人だと「これで伝わるのか」を判断できないまま本番を迎えがちです。TOEICの伸ばし方、書類の詰め方、面接での話し方——滋賀大の書類+面接型はまさに第三者の視点が効く領域です。
当メディアの運営者は、専門学校から神戸大学・名古屋大学の経済学部へ編入した経験者です。滋賀大のような書類と面接が軸の選考についても相談に乗れます(運営者プロフィールはこちら)。志望理由の整理から面接の練習まで、経験者と一緒に準備するのが最短ルートです。
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