近畿大学経済学部の第3年次編入は、経済学科・国際経済学科・総合経済政策学科の3学科で実施されます。摂神追桃など中堅私大からのリベンジ、あるいは専門学校・短大からの進学先として、関西の私立編入で有力な選択肢になります。ただし、経済学部は試験日が9月と早いのが要注意ポイント。動き出しが遅れると出願にすら間に合いません。
以下では令和9年度(2027年4月入学)の募集要項に沿って、近大経済の第3年次編入の募集・出願資格・試験科目・対策を確認していきます。数値は公式要項の公表内容に基づきますが、日程が早いぶん、出願前には必ず最新の要項を確認してください。
この記事の要点
- 対象は経済学部(経済学科・国際経済学科・総合経済政策学科)の3学科。募集は若干名
- 試験は英語(外部スコアをみなし換算)+経済学に関する基礎テスト+口頭試問
- 経済学部は試験日が9月と早い(出願は8月下旬)。準備の逆算が命
- 専門学校・短大・高専からも出願でき、中堅私大からのリベンジ先としても現実的
試験概要|3学科・東大阪キャンパスで実施
近大経済の第3年次編入は、経済学科・国際経済学科・総合経済政策学科の3学科で若干名を募集します。試験は東大阪キャンパスで行われます。産近甲龍の一角として知名度が高く、関西で私立の経済系編入を狙う人にとって中心的な選択肢のひとつです。
出願資格|専門学校・短大からも出願できる
出願できるのは、次のいずれかに該当する人です(詳細は要項で確認してください)。
- 大学に2年以上在学し、所定の単位を修得した者(修得見込みを含む)
- 短期大学を卒業した者(卒業見込みを含む)
- 高等専門学校を卒業した者(卒業見込みを含む)
- 専修学校の専門課程を修了した者(修了見込みを含む。編入学資格証明書の提出が必要)
専門学校の専門課程を修了した人も、編入学資格証明書を添えて出願できます。専門学校や短大から関西の私立大学へステップアップする現実的なルートとして、近大経済は使いやすい一校です。専門学校からの編入の全体像なら専門学校から大学編入する方法が該当します。
日程|経済学部は「9月試験」で早い
近大の編入は学部ごとに日程が異なり、経済学部はとりわけ早いのが特徴です。令和9年度の経済学部の日程は次の通りです。
| 出願期間 | 令和8年8月26日(水)〜9月2日(水)・郵送のみ |
|---|---|
| 試験日 | 令和8年9月12日(土)9:30集合 |
| 試験会場 | 東大阪キャンパス |
| 検定料 | 35,000円 |
ここで見落とせないのが、出願が8月下旬、試験が9月中旬という早さです。国公立の多くが11月試験なのに対し、近大経済はそれより2か月ほど前倒し。英語スコアは夏前には固めておかないと出願に間に合いません。「まだ先」と思っていると、あっという間に出願期間が過ぎてしまいます。
試験科目|英語・経済学の基礎・口頭試問
経済学部の選考は、次の3つと出身校の成績を総合して判定されます。
| 科目 | 内容 |
|---|---|
| 外国語(英語) | TOEIC L&R+S&W・TOEFL iBT・英検・IELTSなどの外部スコアを「みなし得点」に換算 |
| 経済学に関する基礎テスト | 経済学の基礎的な学力を問う筆記 |
| 口頭試問 | 専門科目に関する内容を含む |
英語は当日試験ではなく、提出した外部スコアをみなし得点に換算する方式です。TOEICなら公開テストのスコア(S&Wを含む4技能)などが対象で、過去2年以内に受験したものが基本。だからこそ、英語は早く取り切った人が有利になります。必要な点数の目安は大学編入の英語対策|TOEICは何点必要かに載せています。経済学の基礎テストは、ミクロ・マクロの基本を固めれば十分に対応できます(編入試験の経済学の勉強法)。
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編入試験の経済学の勉強法|ミクロ・マクロ独学ロードマップ
立ち位置|中堅私大からのリベンジ先として
近大経済は、産近甲龍のなかでも受験しやすく、摂神追桃などの中堅私大から一段上を目指すリベンジ先としてちょうど良いポジションにあります。今の大学に物足りなさを感じている人が、環境を変える現実的な一手として選びやすい大学です。同じ産近甲龍を目指す気持ちの整理には摂神追桃から産近甲龍へ編入したい人へや産近甲龍で「物足りない」と感じたらもあわせてどうぞ。
なお、経済系でどの大学が編入を実施しているかは経済学部に編入できる大学一覧と大学別の編入情報で確認できます。近大をどこと組み合わせるかは、後述の「併願の組み方」で日程ごとに整理しました。
対策の進め方|早い日程から逆算する
① 英語スコアを最優先で確保する
みなし換算で使う外部スコアは、出願時(8月下旬)までに揃っていなければなりません。他大学より締切が早いぶん、英語は最優先です。
出願が8月下旬なので、春から始めても3か月しかありません。その3か月で何をやったかの記録が別の記事にあります。
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編入のTOEICを3か月で440→860にした記録|使った本と周回数
② 経済学の基礎を固める
経済学の基礎テストは、ミクロ・マクロの標準的な理解があれば戦えます。教科書1冊を「説明できる」まで仕上げるのが近道です。
③ 口頭試問に備える
専門科目に関する口頭試問があります。筆記で解ける内容を、口で説明できるところまで理解を深めておきましょう。よく聞かれる質問は編入の面接・口頭試問対策に例を挙げています。
併願の組み方|経済系で最初に結果が出る大学
近大経済の試験日は9月12日。これは2027年度の経済系9校のなかで最も早い試験です。この位置取りが、併願を組むうえで独特の意味を持ちます。
1か月早く「本番」を経験できる
近大を受ける実務的な利点は、本命校の1〜2か月前に試験本番を一度通過できることです。
編入試験は一般入試と違って模試がありません。時間配分も、緊張の度合いも、初見の問題にどう手をつけるかも、本番でしか分かりません。神戸大(11/3)や名大(10/30)を本命にしている人にとって、9月12日の近大は実戦形式のリハーサルとして機能します。
もちろん本命のつもりで受けるべきですが、結果がどうであれ、本命の2か月前に一度場慣れできる価値は小さくありません。
ただし出願は神戸大より3週間早い
その代わり、動き出しの早さが要求されます。近大の出願は8月26日〜9月2日。神戸大(9/17〜24)より3週間ほど早く、滋賀大(〜8/26)に次ぐ早さです。
とくに英語は外部スコアをみなし得点に換算する方式なので、8月下旬の出願時点でスコアが確定していなければなりません。「9月の試験だから夏に準備すれば間に合う」と考えると、出願で間に合わなくなります。
併願全体の日程と、検定料を含めたコストの見積もりは編入試験に落ちたらどうなる?併願パターンと出願戦略にまとめました。
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編入試験に落ちたらどうなる?併願パターンと出願戦略【2027年度カレンダー】
一人だと「早い日程」に間に合わない
近大経済でつまずきやすいのは、実力よりもスケジュール管理です。9月試験という早さに気づかず、英語スコアが間に合わない——これが最も多い失敗パターンです。逆に、早い日程を正しく逆算できれば、それ自体が他の受験生に対するアドバンテージになります。
当メディアの運営者は、専門学校から神戸大学・名古屋大学の経済学部へ編入した経験者です。日程の早い大学を軸にした併願の組み方も一緒に考えられます(運営者プロフィールはこちら)。近大を含めた出願プランの組み方から、英語・経済学の進め方まで、一緒に設計するところから始めましょう。
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