編入を考え始めた人が最初に確認すべきは、志望校でも勉強法でもありません。そもそも自分に出願資格があるかです。ここで引っかかると、どれだけ勉強しても出願そのものができません。

追手門学院大学のような4年制大学に在籍している場合、多くの大学の3年次編入では「大学の第2学年の課程を修了、または修了見込みで、規定の単位数を修得していること」が条件になります。実際に関西学院大学の2027年度編入学試験要項では、出願資格の一つとして「大学第2学年度の課程を修了または2027年3月修了見込で、48単位以上修得あるいは修得見込の者。ただし、いずれも休学期間を除く」と定められています。単位数の基準は大学ごとに異なりますが、考え方は共通しています。

この記事の要点

  • 3年次編入の出願資格は「2年次修了+規定単位数」。この単位が足りないと出願できない
  • 関西学院大学の要項では48単位以上と明記。基準は大学ごとに違うため志望校の要項で確認が必要
  • 単位は今の大学で普通に履修していれば貯まる。1・2年生のうちに落とさないことが編入対策になる
  • 経済系で編入できる関西私大は限られるため、国公立を含めて設計したほうが選択肢は多い

将来が不安なとき、最初に手をつけられること

就職や将来のことを考えて不安になっている段階では、何から動けばいいのか分からなくなりがちです。ただ編入という選択肢を残しておきたいなら、やることは明確です。単位を落とさないこと。これは志望校が決まっていなくても、今日から効きます。

出願資格に必要な単位は、履修登録した授業を普通に取り切っていれば自然に貯まります。逆に1年生で単位を落とし続けると、2年次修了時点で基準に届かず、編入を検討する土俵にすら上がれません。将来が不安で授業に身が入らない時期こそ、ここだけは守っておく価値があります。

出願資格の全体像

3年次編入の出願資格は、おおむね次のいずれかに当てはまる人が対象です。関西学院大学の要項の区分を例にすると、こう整理できます。

区分 条件
大学在学中 第2学年の課程を修了または修了見込みで、規定単位数を修得(休学期間を除く)
大学卒業 大学卒業者または卒業見込みの者
短期大学・高等専門学校 卒業者および卒業見込みの者
専門学校 専門課程のうち文部科学大臣の定める基準を満たすものを修了した者(修業年限2年以上かつ総授業時間数1,700時間以上等)

在学中の大学を辞める必要はありません。在籍したまま出願し、合格したら移る。不合格なら今の大学でそのまま進級する、という形です。この点が、大学を辞めて受験し直す道との決定的な違いになります。


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単位はいつまでに、いくつ必要か

出願資格で問われる単位は「2年次修了時点」で数えます。つまり2年生の後期が終わるまでに基準を超えていればよく、3年生になってから慌てて取っても間に合いません。ここが受験勉強と違って、やり直しが効かない部分です。

関西学院大学の基準である48単位を例に逆算すると、1年間で24単位のペースになります。多くの大学では年間に登録できる上限が40単位前後に設定されているため、通常どおり履修していれば十分に届く水準です。裏を返せば、届かないケースの大半は履修登録そのものを絞りすぎているか、落単が重なっている場合です。

もう一点、要項に「休学期間を除く」という条件が入っていることにも注意してください。休学して考える時間を取るのは選択肢の一つですが、その期間は在学期間として数えられません。編入を視野に入れているなら、休学の判断は在学期間への影響を確認してからにしてください。

出願先はどこになるのか

資格の次に確認するのは出願先です。経済・経営・商学系に絞ると、関西の主要私大では募集がある大学とない大学がはっきり分かれます。2027年度でいえば関西大 商学部、同志社大 商学部、近畿大 経済学部、龍谷大 経済学部には枠があり、関西学院大・立命館大・京都産業大・甲南大では経済系の募集が見当たりませんでした。関西の主要私大8校を一覧にしたものが今の大学でいいのか不安な人へにあります。

そして国公立の経済系は、神戸大学、大阪公立大学、滋賀大学などが募集を継続しています。私立は年度によって実施の有無が動くため、国公立を軸に据えたほうが計画が壊れにくいのが実情です。

試験で問われるのは英語と専門科目

編入で課されるのは英語と専門科目が中心です。大学入試のように5教科を仕上げる必要はありません。高校時代の受験結果が振るわなかったとしても、その評価を引きずったまま採点される試験ではありません。

特に英語は、外部検定のスコアを出願時に提出する方式を採る大学が多くあります。これは試験当日の調子に左右されないという利点がある一方で、出願より前にスコアを確定させておく必要があるという制約でもあります。目標点の立て方は大学編入の英語対策|TOEICは何点必要かを参照してください。

今日やることは2つだけ

将来が不安な状態から抜けるには、抽象的な悩みを具体的な作業に変えるのが早道です。次の2つは今日中にできます。

1つ目は、現時点の修得単位数を確認すること。大学のポータルサイトで見られます。2年次修了時に基準を超えられそうか、逆算してみてください。足りない見込みなら、次の履修登録で調整する余地があります。

2つ目は、気になる大学の募集要項を1つ開くこと。見るべき箇所は、募集人員と出願資格の単位数、それに英語の要件です。この3つを読むだけで、自分に足りないものが具体的に見えてきます。学年別のスケジュールは大学編入はいつから準備すべき?にまとめました。

本文で挙げた48単位は関西学院大学の基準で、必要な単位数は大学ごとに違います。自分の志望校がいくつを求めているかは、その大学の要項でしか分かりません。早い段階で一度確認しておくと安心です。

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